探偵と弁理士との決定的な違い?
探偵と弁理士とのシナジーとは何か?の答えに到達するのが難しいので、
少し視点を変えて、探偵と弁理士との決定的な違いについて、
主に探偵時代の経験談を元に書いていくことで、見つけ出して行こうと思います。
探偵時代、一番避けたいと思っていたのは、
お巡りさんに職質を受けてしまうことです。
職質そのものが嫌というワケではなく、
(いや、最初は結構ビビりますよ💦)
それによって、調査の続行を断念しなければならなくなるからです。
まあ、未熟ゆえに職質を受けてしまうのですが・・・
探偵業務においては、
とにかく、尾行の時間より張込の時間が圧倒的に長いです。
割合にして、
張込:尾行=8:2くらいかな~(僕の経験上の話ですが‥)
長時間の張込というのは、
体力的にも精神的にも技術的にも限界があります。
加えて、一か所で長時間張込をすると、
よほどウマく景色に溶け込めない限り、周辺住民に怪しまれます。
怪しまれて周辺住民そのものから、文句を言われるだけなら、まだしも、
中には警察に通報される方もいらっしゃいます。
まあ、当然ですね(^^;
通報されたことに気づかずにそのまま調査を続行していると、
あっという間に、パトカーのサイレンと共に現場がにぎやかになります(笑)
結構、テレビドラマっぽい感じになります。
そして、職質を受けます。
職質に慣れてくると対応は割と簡単です(笑)
刑事さんというのは、
探偵に対してはわりと肝要なようです(あくまで個人の感想です)。
下手に隠すと疑われます。
なので、探偵であることを堂々と明かします。
もちろん、名刺も出します。
とどめは、撮影したビデオの中身を見せます。
というか見せるように言われます。
見せないとどうなるかは、お分かりかと思います。
素性やビデオに疑わしい事情がないことがわかり、
事件性がないと判断した刑事さんの一言は、
「なんだよ~、撤収!」
です。
刑事さんの話では、どうやら、
ある住民が”怪しいヤツが盗撮をしている”とか、
あることないこと言って、通報したようです。
一般人おそるべし(^^;
つうか仕事の邪魔をしないでよ~💦
でも止むを得ません。
未熟なのがいけなかったのですから。
でもね、こんな苦労?をしなくても、探偵より、
はるかに楽に張り込めてしまう業種の方もいます。
さっき登場した刑事さんたちです。
なぜでしょう?
それは・・・
伝家の宝刀をお持ちになっているからです。
伝家の宝刀?
それは
・・・
・・・
・・・
「警察手帳」です。
問題が起きても、これ(手帳)を見せれば、大抵の人は納得するはずです。
というか、刑事さんの場合、公権力を駆使して(笑)、
事前に住民に捜査協力要請をしているはずなので、
怪しまれるシチュエーションで張り込むことはまず無いと思われます。
(実は、探偵になる前に勤めていた警備会社のお客様が警察だったので、
住民の協力を得て張り込むシチュエーションに同行させてもらったことがあります。)
一方で、探偵は、これ(手帳)に代わるものを持っていません。
制約があると人は考えます。
なので、上で述べたような、ベタな対応を自力でするより手立てはありません。
というか、そもそも怪しまれないように、
探偵グッズや探偵スキルをフル活用します(笑)
刑事さんのように住民の協力を得ることは困難なので、
話力とお金を使って、楽に張り込めるように細工します。
住民に怪しまれないためには、住民と仲良くなるに尽きます。
詳細は割愛しますが、仲良くなれる方法はいくらでもあります。
さてさて、
両者の決定的な違いは、
日本の探偵がノーライセンス※で業務を行えるのに対し、
(※ただし、現在は公安委員会への届出は必要。)
弁理士が扱う業務の大半は、弁理士資格(ライセンス)を有していないと、
行うことができないという点です。
ライセンスがあるから、ある意味守られているということもできます。
刑事さんにしても、公務員なので、ある意味守られている業種だと思います。
そういう意味では、探偵はノーライセンスで開業できるお手軽さがある反面、
何かに守られているわけではないので苦労しますし、
自衛の意識がないと危険な目にも遭いやすいです。
逆にノーライセンスのため、
誰でも開業できてしまうという恐さもあります。
ところが、アメリカの探偵はライセンス制で、社会的地位も高いそうです。
銃の所持が認められていたり、衛星やヘリを持っている探偵社もいるそうです。
脱線しましたが、今回はこの辺で話を終えます。
引き続き、弁理士と探偵とのシナジーを模索していきたいと思います。
次回もお楽しみに!